コロナ禍において仕事を失ったり、シフトを減らされたりして、経済的に苦しい状況にある外国人家庭が多く、その中でも住居費は多くの家庭で負担になっているという声が上がってきました。また、現在の住居が狭かったりして環境がよくないという声も聞かれました。そこで、WAKUWAKUすまいサポートでは、新型コロナウイルス対応緊急支援を行っているシャンティ国際ボランティア会とともに、5月8日に外国人の方を対象とした都営住宅応募サポートイベントを開催しました。

【当日の様子】

WAKUWAKUすまいサポート事務所にて、10:00~、13:00~、15:00~の3部に分け開催し、合計15組(ネパール6組、フィリピン6組、ミャンマー3組)の方々が参加されました。外国人コーディネーターによる英語とネパール語の通訳も交えながらの対応となりました。

「子どもの学校の近くに家を探したい。」「横浜に通勤しやすい場所だとどこがいいのか。」「幼い子どもも一緒に住むから、環境がよくて、池袋にも出やすい場所がいい。」等、まずは皆さんの場所の希望をお伺いし、どの住宅に応募するかスタッフと一緒に路線図や駅の周りの環境を確認しながら決めました。

その後、勤務先の情報や、現在の住まいの情報、所得等について一緒に記入しました。希望している地域に募集がなかったり、在留資格等の問題で今回は応募を残念ながら断念しなければならない方もいらっしゃいましたが、最終的には11組の方達の応募をサポートすることができました。

都営住宅の応募の冊子は分厚く、日本人でも読み込むのが大変です。「サポートを受け申込みができて、とても助かりました!」と多くの方達におっしゃっていただけてよかったです。

また、WAKUWAKUすまいサポートでは、この日以外にも、当日来られなかった外国人の方や、日本人のシングルマザーの方達を対象に、個別に申込みサポートを行い、個別対応でも15組の方達の申込みサポートを行いました。

参加スタッフから:

I.A

申し込み先の場所を選ぶ際に理由を伺うと、職場に通いやすいか、子どもが学校に通えるか、親きょうだいなどの親類から遠くなってしまいたくないなど、既に皆さん“ここで生きている”んだなと思いました。

もっと家賃が安い地域で検討したら?とはよく言われることですが、様々な理由で外国から移住してきた彼、彼女らがようやく築きつつある自分の生活エリアというのは、異国における一つの大切な財産なのだと思いました。

F.G

言葉の壁があり、なかなかサポートするのは難しいと思っていましたが、いざ皆さんと向き合ってみると色々とお力になれたかな?と思いました。例えば、23区のどこを選ぶにしても、今住んでいる地域以外には、外国の方にはピンと来ないようです。職場のことを考えると、今住んでいる最寄り駅からバスを使うより、別の沿線を使った別の駅近ならもっと便利になることもある、とアドバイスすることで選択肢が広げられます。また、お子さん連れでこられたご家族とは、普段疑問に思っている小学校の慣習?についてお答えしたり。とても楽しく、こちらも学びの多い時間でした。次回はもっと日本のサポーターを増やして、お手伝いしたいと思います!

今回申込み数がとても多く、公営住宅に対する関心の高さを改めて感じました。6月には年一度の豊島区の区営住宅の募集があります。英語、ネパール語、ミャンマー語の通訳も入り、6月5日(日)に外国人向けに、こちらの応募サポートイベントを行います。 区営住宅にご興味のある方は、ぜひお申込みください。

外国人向け区営住宅応募作成会・申込みフォームはこちらhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeOrRcLvCRDHPv2DQycjAlddAHUi03Tsy0Pk0dk7e55igqmuQ/viewform

お問い合わせはこちら⇒sumai@toshimawakuwaku.com