2020年5月から、外国にルーツを持つ子どもたちを対象とする居場所、「WAKUWAKU×ルーツ」(ワクワク・クロス・ルーツ)をオンラインにて始め、そしてコロナ禍が落ち着き始めた2023年10月からは念願の対面活動を始めました。2024年4月現在、活動形式は月に1回、対面で行われています。

ZOOMによる開催中の様子

対面開催中の様子

背景と目的

「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」では、外国にルーツを持つ子どもたちに多様な支援を行ってきました。日本語教室、「多言語進路ガイダンス」や「多文化子ども食堂」などです。こうした活動を進める中で、彼ら/彼女らが直面する社会的障壁の複雑性や、外国ルーツの子どもたちが他者とつながる「居場所」づくりの必要性を痛感することが多くありました。

本事業「WAKUWAKU×ルーツ」 では、従来のWAKUWAKUの活動では対応しきれなかった、外国ルーツの子どもたち特有の社会的不利・困難に焦点を当て、彼ら/彼女らが安心できる居場所をつくり、主体性を伸ばす機会を提供します。

活動内容

外国ルーツの子ども・若者の包括的な支援をしています。
「WAKUWAKU×ルーツ」の活動の目的は、彼ら/彼女らが他の参加者や支援者、外国ルーツの先輩たちとつながり、自分自身や社会について考えたり、行動を起こしたりするきっかけを作ることです。
子どもたちに寄り添い、子どもたち自身が各々のバックグラウンドを受け止めて自分の存在を肯定的に捉え、主体的に未来を構築していく過程を共にしたいと考えています。

8月のプログラム「進路相談会」の招待状

具体的には、外国にルーツを持つということや社会の様々な問題について考え、思いや考えを伝え合う活動をしています。また、教科学習や日本語運用能力の向上・進学等のためのサポートも行っています。

対面活動(月に1回)の主な内容はゲーム、自由な話、勉強・進学相談などがあり、言語・ルーツ・学年ごとに10人程度で少人数活動制にしております。また、3ヶ月に1回くらいの頻度で、ハイキング、先輩の話を聞く会、みんなで料理する会などの対面イベントも定期的に開催しています。

2024年3月の対面イベントのチラシ

長期的には、「共生」社会の構築を目指しています。多様な文化・言語・アイデンティティのあり方が尊重され、外国ルーツの子ども/人々にとって障壁のない社会になるように、マジョリティの意識変革を促す発信をしていきます。

参加している子どもたち

豊島区に住む子どもを中心に、国籍、滞日年数や日本語のレベル、就学・不就学にかかわらず、外国ルーツの子どもたちを受け入れています。
現在の参加者は、主に小学校高学年から高校生(相当)です。

活動日と場所

活動日:毎月の第3日曜日 午後14時から16時まで
場所:WAKUWAKUルーム

運営

WAKUWAKUスタッフと学生、社会人になった元学生スタッフで活動を支えています。現在中国語とネパール語はできるだけ対応できるようにしています。

助成金

・特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン
『WVJ新型コロナウイルス対策子ども支援事業 子ども支援団体への活動助成金』
(期間:2020年7月1日〜9月30日)

・「Yahoo!基金」
(期間:2021年4月1日〜11月30日)

・「赤い羽根ポスト・コロナ(新型感染症)社会に向けた福祉活動応援キャンペーン外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」
(期間:2023年10月~2024年9月)

ご寄附くださった皆様に、心より感謝申し上げます

問い合わせ先

「WAKUWAKU×ルーツ」へのお問い合わせはメールにてお願いいたします。

●「WAKUWAKU×ルーツ」専用メールアドレス:CwFR.ibasho523@gmail.com