ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」は、目が見えない世界、音の聞こえない世界を体験するミュージアムです。海外ではこのミュージアム体験者の60%が子どもである一方、日本はわずか3%ほど。この体験をもっと多くの子ども達に体験してもらいたいとクラウンドファンディングで1391名の方が支援してくださって達成したのが、子どもを無料招待する「対話の森 子ども5000人たいけん」プロジェクト。冬休みの半日、こちらに参加させていただきました。

子どもたちは2つのプログラム、真っ暗闇を白杖をつかって歩いたり、音のなるボールを使ったゲームを通して目が見えない状態を体験する“ダイアログ・イン・ザ・ダーク”、ヘッドセットをして身振り手振りでコミュニケーションをとったり手話を学ぶことを通して耳が聞こえない状態を体験する“ダイアログ・イン・サイレンス”を体験させていただきました。

子ども達にとってはとても刺激的な経験だったようで、終わった後のミュージアムのみなさんとの対話では、質問や感想が途切れずに続きました。

様々な人とともに生きていくということの、難しさとおもしろさと大切さを子どもたちなりに感じる大切な機会でした。ダイアログ・ダイバーシティミュージアムの皆さま、ご招待いただいた皆様、本当にありがとうございました!

子どもたちの感想

・暗い中、杖とかだけで家を探索したり、耳が聞こえなくても手話を一生懸命覚えててすごいと思った(小3)

・はじめてあっためのみえないひととはなして、たのしかった。たいへんだった。(小1)

・目がみえなかったり、耳が聞こえなかったら、ひとのために助けないといけないと思った(小4)

・耳が聞こえなくても、手ではなしておもしろかったです。(小1)

・ここで体験してみて、対話とは向かい合って話すことだけではなく、お互いを理解する

・ことも対話というのではないかと思った。(高1)

・目が見えない人も、みみがきこえない人も、どっちもたいへんだし今日、こわいし、ふあんだから、白じょうや手話があってとても、よかった。でも目が見えない人やみみがきこえない人がいる 自分はとてもかなしい。(小3)

・話せなかったりみえなかたり日本語が話せなかったりすると、なんで友だちになれないんだろう(小5)

・目が見えない人も耳が聞こえない人も目も見えて耳も聞こえる人もだれでも話し、話し合いができるのが対話だと思います。手話も、みんなできてみんなでたのしいくみんななかよく、けんかもなく、面白い話ができるのが自分の対話です。「あの人とは話したくない」など、ふびょうどうではなくて、「あの人とは話したくない、けど話しをしよう」という考えが自分のなかでの対話です。(小3)