WAKUWAKU(以下W):
はじめまして。今日はお子さんも一緒に出てくるの大変でしたよね。よろしくお願いします。Bさんが転居をされた経緯をお聞かせください。

B:
転居しなければと思った一番の原因は階下の人でした。子どもが少し足音立てただけで、天井をバンバンと叩いて来たり、朝でも夜でも苦情を伝えに来たりが毎日のようにあり、自分も子どもも精神的にかなり参ってしまいました。他の方とはおかずいただり、子どもをかわいがってくださっていたので引っ越ししたくないと思いましたが、家に帰りたくないくらい怖くなってしまっていたのでかなり限界でした。それと、換気扇が全部の部屋と繋がっていて、別の部屋の人がたばこ吸ったにおいがうちの部屋に入ってくるというアパートだったので、それも第二の理由です。
引っ越しするにしても初期費用の負担が大変なので、何か補助を受けられないかと思い区役所の住宅課に行きました。ただ、豊島区では転居の初期費用を補助するような制度がなかったのですが、WAKUWAKUネットワークという団体が親身に相談に乗ってくれるので一度訪ねてみてはどうですか?と案内してくれて、それでWAKUWAKUさんを訪れました。

W:
その時点でもうお一人で家探しもされていたんですか?

B:
そうですね。もう10軒以上既に見ていました。とにかくすごく怖くなっていたので。

W:
一人親で小さい子がいると、家を探すのは大変でしたか?

B:
シングルマザーと伝えて嫌な顔をされたことはありませんでした。単身者用なので親子では入れませんといって内見できないことはよくありましたが。なかなか自分の希望家賃とエリアなどの条件に合う部屋が見つかりませんでしたが、WAKUWAKUさんが紹介してくれた不動産屋さんに行ってみて、かなり希望エリアの物件をお持ちだったのでいくつか見てみました。その中で、広さと家賃が自分の条件に合って、しかも階下からの苦情がなさそうな作りだったのでそこに決めました。区がやっている家賃補助※1も受けられたので、少し家賃が上がりましたが前と変わらぬ負担で済んで助かっています。

WAKUWAKUさんが一緒に家を探してくれて一番助かったのは、内見の時です。子どもがまだ小さいので、もし自分一人だったら全然ゆっくり見ることができなかったと思います。子どもの相手してくれる人がいてくれて、本当に助かりました。それから自分が優柔不断なので、子育て経験があるWAKUWAKUのスタッフさんに、この部屋どう思いますか?と聞けて安心感が大きかったです。一人で決めるのはすごく不安があるので。

W:
引っ越し後の暮らしはいかがですか?お子さんにとっても。

B:
快適です。引っ越しできてよかったです。子どもも「もうドンドンされないね」ってよく言います。子どももかなり怖かったんだと思います。とにかく安心して住めています。
すまいサポートからWAKUWAKUに繋がって、毎月フードパントリーを利用できるようになったり、「地域がつながるプロジェクト」

※2で私の家に訪問してくださる方と親しくさせてもらったりできたのもよかったです。

W:
安心して家に帰るのは何よりですね。今日はお話聞かせていただきありがとうございました。

※1:豊島区が平成4年から実施している「18歳未満の子どもを養育している世帯向け住み替え家賃助成」制度。所得制限などいくつかの条件が合えば、5年間受けられる家賃補助制度。
※2:豊島区支援対象児童等見守り強化事業の委託事業。
孤立しがちな子育て家庭と、研修を受けた地域の有償ボランティアが訪問活動を通じてつながりを作ることを目的に、毎月一度プレゼントを子どもに直接手渡しし、お互いの顔と名前を知る関係を築く。

すまいサポートスタッフから

Sさんはご自分でもインターネットでで積極的に物件を探し、不動産屋さんに空き確認をしてもらうなど、多くの物件を見ることができました。インターネットの家探しサイトは実際にはもう空いていない物件が掲載されていることも多く、また、問い合わせても大家さんがどんな人か、近隣はどんな状況かなどは教えてくれないので、相性の合う不動産屋さんを先に見つけ、とにかく相談することをオススメします。

Sさんに限らずお子さんがいらっしゃるご家庭は子どもが騒いで苦情がくる、という相談は多いです。とはいえ、足音を気にしない1階では防犯上不安になることもあり、Sさんは2階で下が駐車場、という理想的な物件が見つかってよかったです。

すまいサポートのお手伝い

・不動産屋さんの紹介、同行
・内見同行
・契約同行
・引っ越し屋さんの紹介