応援したい

Aさんは、小中学生の頃、当団体が主催する池袋WAKUWAKU勉強会に来ていました。でもその頃はあまり家のことを話さなかったので、母子家庭ということ以上のことは知りませんでした。大学生になり、母との関係に悩んでいたAさんは、大学の先生に相談し、先生が当団体を紹介してくださって再びつながることができました。

支配的で怒ると暴言がひどい母親との激しいケンカの末、ある日彼女は家を飛び出しました。子どもの頃には体罰もあり、大学で福祉を学ぶ中、“虐待”を受けながら育ったんだと気づきました。そして「今は友人のところに身を寄せているが長くはいられない。家を出て自立して大学生活を送りたい。母親と生活をしていくのはもう限界だ」という訴えを聞きました。

学費は給付型奨学金を受けており、生活費はバイトをしているので何とかなる。ただ、家賃はできる限り安いところでないとやっていけないと思うという本人の話を聞き、若者の居住支援をしているNPOの紹介で、シェアハウスに入ることができました。

その後、Aさんはたまに実家に寄るようにWAKUWAKUホームに来て、一緒に夕飯を食べたり、近況を話してくれたりしました。生活が落ち着いてからはWAKUWAKUホームにボランティアとして定期的に入り、子どもたちの宿題をみてくれたり、遊び相手をしてくれたりと、WAKUWAKUの活動をサポートしてくれました。

相当な時間バイトをしながら、社会福祉士と精神保健福祉士の資格をとるために勉強し、見事合格！　現在はソーシャルワーカーとして困難を抱える人をサポートする仕事に励む毎日を送っています。