YA図書館サテライト-本のある居場所-スタート

7月18日(土)、旧池袋保健所が、新しい子ども・若者居場所「IKEROOT(イケルート)」として生まれ変わりました。

その中で、WAKUWAKUが展開しているのが「YA図書館サテライト━本のある居場所━」です。

 

新しいスタッフより、この居場所のご紹介です📖

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「何にもしなくていいんです」「あの人暇そうにしてるよ、と思われるぐらいがちょうどいい」――いつもせかせか忙しく動き回っている“マグロ体質”の私は、そう言われて面食らってしまった。YA世代の子どもたちとどう関わろうかの思いは頭の中を駆け巡り、手は本のシール貼りでハサミをずっとにぎっているのに、だ。

 しかしよく考えてみると、自分の周りに回遊魚のようにせわしなく動いている人がいたらどうだろうか。自由な空間なのに、ゆったりもしていられず、学校の、家庭の延長になってしまわないか。漫画を手にし、友達とゲームに興じ、工作で自分の内面を出す。静かに時が流れる第3の居場所があったっていい。子どもたちを眺めるうちに、最初に言われた言葉が妙に胸に染みわたった。

本のある居場所。小学校時代は活字中毒でリビングにあった百科事典(死語!)を読み漁り、中高のときは、学校の図書館で常に本を借りていた。そして今は本を書いている私にとっては、とても魅惑的な響きである。子どもたちには少しでも本好きになってほしいし、本からいろいろなことを感じてほしい。その思いは今でも強いが、強制はしない。ミセス・グリーン・アップルの曲が流れ、ぬいぐるみを抱きしめてボーっとしている子。スマホで動画を見ている子。ダンスをスマホで撮っている子。思い思いのことができる、そんな本のある居場所があったっていい。

小学4年生の女の子が帰り際に話してくれた。「ここは自由でいい。他の図書館は少し話しても、大人に咳払いされたりして居づらかったんだ。また来ます」

ずっとここで子どもたちを見ていようと思った。(樋田敦子)