新型コロナウィルス感染症が原因でお仕事を失ったり、また休校によって給食がなくなり昼食が食べられないご家庭が現れていることを鑑み、これらのご家庭へ食料品やお弁当を複数の方法でお渡しする支援「としまフードサポートプロジェクト」「としまランチサポートプロジェクト」を実施中です。
現在(2020年8月)、ランチサポートプロジェクトは学校再開に伴い休止。フードサポートプロジェクトは宅配とピックアップポイント両方にて継続中です。
本記事では、現時点までのプロジェクトの経緯と進捗をまとめました。

緊急食料支援「としまフードサポート」のはじまり

突然学校が長期休校に

2020年2月に政府から出された休校宣言を受け、3月1日、豊島区在住で休校になった214世帯に対し、実態を調査すべくアンケートを実施しました。
すると96世帯からの回答があり「給食がないと、経済的負担はおおきく家計に影響がありますか?」(85件回答)という質問では、83.5%が影響あると回答。
また、「コロナ拡大によって、仕事に行けなくなるなど収入に影響をあたえそうですか?」(85件回答)では、63.5%が「はい」と回答。
このような実態を見過ごせず、緊急の食料支援を企画しました。

のべ1900世帯世帯への食料支援

280世帯に向けた食料品を確保するため、急遽、様々な団体・個人に対して緊急の寄付をお願いしました。
米とレトルト食品を中心に寄付を募りました。結果として、3月から7月の間で6回にわたりのべ1900世帯へ食料支援を実施しました。

配布場所とボランティアの確保

豊島区にある主要駅(目白・池袋・大塚・巣鴨・駒込・椎名町・要町・千川・東長崎)をカバーする、10カ所と夜間配布場所の1カ所配布場所で開催しました。それに伴い、配布に必要最低限のドライバーとスタッフを確保しました。

梱包作業の様子とお届けした食料品。

米や、子どもでも調理できるレトルト食品などを含む。
また、パントリーを希望した世帯に対しては野菜なども提供しました。

コロナ禍で選択できる食料を届ける方法

宅配で(段ボールに詰め郵送で食料品を)

食料品を詰めた段ボールの中に、相談窓口の案内を同封。
また、前回の取り組みで同封した支援情報を通じて、支援についてや相談事などの問い合わせが届きました。

パントリーで(人と人との接触を可能な限り避けて食料品を)

複数のピックアップポイントを設置し、ボランティア体制でお渡しする。
配布体制には、地域の様々な立場の方が関わっていただき、そのつながりがネットワークとなった。

各地の配送の様子

区民ひろば南大塚前、目白聖公会駐車場、金剛院蓮華堂前駐車場、区民ひろば駒込前の4カ所で開催。

池袋御嶽神社、ほんちょうの郷駐車場、風かおる里前、真性寺、高三会館、としまセンタースクエアの6カ所で開催。

昼食の支援「としまランチサポート」のはじまり

「子ども達にお弁当を届けられないか?」

新型コロナウィルス感染防止緊急事態宣言下の4月末、複数の子育て支援団体は、学校休校、学習自粛の状況下、子ども達の生活リズムや食の乱れが心配な子どもや、密室育児で孤立しがちな親子に何かしたいと考えていました。
一方、東池袋にある飲食店「炭焼き道楽」「座135」のオーナーから豊島区社会福祉協議会に「子ども達にお弁当を届けられないか?」と一本の電話がありました。
そして社協がぞれぞれの「これが足りない」「これが出来る」をスピーディーにつないだことによってスタートしたのが「としまランチサポートプロジェクト」です。

ランチサポートにおける食材の確保

昼食を用意することが難しいご家庭へお弁当や食材をお渡しするため、さまざまな飲食店や団体から提供を受けた。
お弁当の提供:炭焼き道楽・座135(豊島区南池袋1-23-11)
食パンの提供:東和パン(板橋区)・茜の里(豊島区池袋)
野菜・お菓子・牛乳の提供:パルシステム東京・NPO法人フローレンス・全国農業協同組合連合会

947食の支援が実現

2ヶ月間で22拠点を各2回づつお邪魔して、947食のお弁当をお届けすることが出来た。

池袋の「炭焼き道楽」様よりお弁当の提供を受け取る様子

各食料品を提供いただいた方々からは「コロナ禍での社会課題を考えるきかっけとなった」というお言葉をいただきました。

区民広場との協力

「区民ひろば」は豊島区区民部地域区民ひろば課が運営し、豊島区内に26カ所ある地域のコミュニティ施設。小学校区ごとにあり、乳幼児から高齢者まで利用できる場所です。

「としまランチサポートプロジェクト」の取り組みは、お弁当を孤立しがちな家庭に取りにきてもらうことで、子育て世帯の孤立や児童虐待の防止を行うことができるもの。その拠点として、子育て世帯が多く集まり支援の場所でもある区民ひろばとの協力は、豊島区の子育て世帯を支える上で必要不可欠でした。

としまフードサポート&ランチサポートに関わった方の声

■Aさん
「(取り組みの意義として)最終的に大事なことは、集団をとらえたことが大事。
今回食材をとりに来られた人たちとつながることは、民生委員ではできない。
私たちも、来る人の顔を見て、会話して、互いに笑顔になり気持ちが通じたような気がした」「昨年から開催した円卓会議で、価値観のつながりができているなど活動のベースがあった。だからこそ、相談の電話があった時にすぐに「協力しましょう」と思えた。
ネットワークづくりになったし、今後は意図してこのつながりを広げていってほしい」
■Bさん
「なかなか大人は、子どもや家庭を把握できない。
子どもといつも接している皆さんが、行動を起こし、子どもたちとかかる様々な団体が一致団結できたからこそ、学校休校の非常事態に昼ご飯の食材を提供できたよね。」「子ども達のおなかを満たすために、皆が結集したよね。
お腹が満たされなければ、笑顔にならないものね。
(今回の取り組みでは)行政の手が届かない、行政が考えつかない事を、現場で行うことができた。
今回のことを契機に、官民いろんな団体が一緒に子どものことを考える、芯の通った何かチームを立ち上げたい。そうしないと、子どものことは守れないと思う」

フードサポート&ランチサポートにご協力いただいた団体一覧

フードサポートプロジェクト

行政

豊島区役所:教育委員会・こども若者課・ごみ減量推進課・防災危機管理課・地域区民ひろば課・福祉総務課・「わたしらしく暮らせるまち。」推進室
(孤立・困窮家庭に情報提供・全小中学校登校日にチラシ配布・会場提供・フードドライブの呼びかけ・防災食の提供)

団体

放課後寺子屋、子どもサポーターズとしま、目白聖公会、IKEBUKURO TABLE、いけいけ子ども食堂、NPO法人ワーカーズコープ、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク

会場提供

金剛院、真性寺、御嶽神社、風かおる里、ほんちょうの郷、区民ひろば南大塚、高三会館、目白聖公会、区民ひろば駒込、区民ひろば仰高、区民ひろば西巣鴨第二、
区民ひろば高松、区民ひろば千早、区民ひろば椎名町、区民ひろば要、区民ひろば池袋。豊島清掃事務所会議室

人的支援

豊島区社会福祉協議会、民生委員児童委員、青少年育成委員会

食料や資金提供での協力企業・NPO

㈱東京スター銀行、㈱良品計画、真如苑、セカンドハーベスト・ジャパン、㈱リビエラ、SMBC日興証券㈱、カゴメ㈱、生活協同組合パルシステム東京、NPO法人TENOHASI、藍澤證券㈱、一般社団法人農民連食品分析センター、社会福祉法人中央共同募金会、セカンドハーベスト・ジャパン、日本聖契キリスト教団東京ライフチャーチ、NPO法人フローレンス、ユナイテッドオーバーシーズ銀行、第一生命(株)池袋総合支社、キャピタルインターナショナル㈱、㈱シーアールアイ、社会福祉法人中央共同募金会、赤い羽根フードバンク等応援助成、ゴールドマン・サックス緊急子ども支援基金
(2020年8月現在)
また、本プロジェクトは「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援キャンペーン フードバンク活動等応援助成事業」の助成を受け、活動させていただきました。当該キャンペーンへご寄付いただいた方には、厚く御礼申し上げます。

ランチサポートプロジェクト

協力団体

民生委員児童委員、豊島区民社会福祉協議会

食品の提供

【弁当の提供】 炭焼道楽・座135(豊島区南池袋1-23-11) 【食パンの提供】 東和パン(板橋区)、茜の里(豊島区池袋)【野菜の提供】 パルシステム東京
【野菜•お菓子・牛乳の提供】
パルシステム東京、 NPO法人フロ ー レンス、 全国農業協同組合連合会

主催・共催・協賛

【主催】NPO法人豊島子ともWAKUWAKUネットワーク【共催】TOSHIMA TABLE
【協賛】豊島区、豊島区民社会福祉協議会